畳とダニとカビの生態系

畳にどうしてカビが生えるのか!
畳の上にいると、どうしてダニに刺されるのか!
そこにはちゃんとした世界があるからです
カビとダニの生態系をマンガにしてみました
ちょっと読んでみるとカビやダニの事がわかりますよ

畳とダニ
畳とダニ

畳から良く見られる虫を紹介します

虫の種類 コナダニツメダ二 チャタテムシ
形態●体長およそ0.3mm前後
●半透明ないし乳白色
ものが多い
●胴背面には長い剛毛が
多数生えている
●気門がない。
●ツメダニ類は大きさが0.2~1.0mmで、触肢が大きい
●末端の爪が巨大なものが多い
●針状の鋏角をもち、これを昆虫やダニ
などの皮膚内に刺しこみ、体液をすう。
体長0.5~10mmの小さな昆虫。全体に軟らかい。
体の割に頭が大きく、特に後頭部は大きく膨らんでいる。
多くは翅があるが、無翅もいる
幼虫も成虫に似た形状をしている
生態●コナダニ類は、食品以外に昆
虫や動物への外部寄生や動物の
巣などからも多種にわたり
検出される。
人の住まいからも多くの
コナダニ類が検出され、
農作物の害虫としても重要なも
のが多い。●貯蔵食品のほか、医薬品、
畳のわら、室内塵などに
発生する。食性は植食性
またはカビ食性●コナダニの繁殖に最適な
温度は25℃~30℃であり
湿度は75?85%
条件の時である。●最適条件(温湿度)
が整うと爆発的に繁殖し、
一面が粉をふいたような
状態
になり問題となる。
● 室内塵から検出されるツメダニ類の大部分はツメダニ科に属し、自由生活性でダニや小昆虫などを食べる捕食性である。

 

●刺された瞬間は痒みも腫れもないが、1?2日たつと皮疹ができる(遅延性のアレルギー性皮膚炎)。刺されやすい部位は、大腿部、上腕部の内側、腹腰部などが多い、
●布団や畳などに接した側が被害を受けやすいといわれる。
被害時期と発生の時期は一致し、特に8?10月に多い。
●含水量の多い畳にコナダニコナチャタテなどが発生し、そこで捕食性のツメダニが二次的に繁殖する為である。

カビの胞子を餌とし、カビの生える高温多湿時に、湿気のこもる部屋の中で大発生する。
●カビの生えやすい畳や壁紙、乾燥食品等が発生源となる事が多い
生活史

幼虫(脚3対)

第一若虫(前若虫)

第三若虫(後若虫)

成虫になる。第一若虫時代に、食物が
乾いたり、湿りすぎたり、
温度や湿度が発育に
不適当になったり、食物が消失する寸前になるとヒポプス(移動若虫、第2若虫)を生じて都合の悪い環境を切りぬける。
 卵→幼虫→第1→第2若虫→成虫になる。 
駆除方法●ダニ専用殺虫剤を使用する。品物を取り除いた棚や収納庫に、燻煙剤(バルサン)を処理する。
●蒸気、煮沸、乾熱、天日乾燥等で加熱出来るものは行う。
●着ている服や布団、食品等は、一度良く洗うか日光消毒する。

刺された場合は、痛みや炎症をやわらげる薬を塗布する。医者に見てもらう
●風通しを良くする、
日光に当てて乾燥させる等カビの発生を防ぐ方法をとれば、いずれ自然に終息する。
●発生した畳の加熱消毒と、殺虫剤の散布の併用を行う。この場合は大がかりになるので、業者に依頼する。
●歩いている虫については、燻煙剤(バルサンなど)で一応殺せる。但し、発生源がそのままであると、しばらくすると、また増えてくる。
●食品や枕などに発生した場合は廃棄する。
予防●通気をよくして湿度を下げる。
●まめに掃除をする。
●畳やカーペット、布団類を日光に干す。発生源を除去する(イエダニ)。
●野山や川原に行くときは、出来る限り肌を露出させず、虫避けスプレーなどを噴霧しておく。
● 窓や扉を開けて部屋の換気を常に良くし、畳も年1回は日光消毒するとよい。
●古いそば殻枕や、乾燥食品からも出てくるので、この様な物は早めに捨てた方がよい。