ゆとりを楽しむ贅沢空間 6話
ときには、緊張感も生活のリズムに
和室にはそこに床の間があるだけで
緊張感が自然と生まれてくるもの
ちょっぴり張り詰めた気分で正座して、床の間を見ると
妙に落ち着いた気分になってくる
それは、伝統様式がそうさせるのか
それとも畳敷きのもつ規律性がそうさせるのだろうか
一層に張り詰た気分になってくる
正面に向かって、おもむろに掛け軸を眺めていると
やはり和室は落ち着くなぁと思えてくる
部屋の真ん中に座敷机を据えて
そして座布団を用意すると、もてなしの場となる
気の張るお客さんを迎える時もそこに床の間があり
真新しい畳があると、もう心配することがない
「どうぞ、上座に」 「いやいやそんな高いところでは」などと
相手の気持ちを思いやるところから、和が生まれる
すべては順調に
和室の落ち着いた佇まいがなごやかな雰囲気を作る
畳の部屋には不思議な魅力がある