畳の上に上敷きやカーペットを敷かない

畳の上に上敷きを
“畳の上に上敷きを敷きたいのですが”
よくお客様からご質問をいただきます
答え:畳の上に上敷きやカーペットを敷くのはオススメしません
理由としては
1.畳と上敷きの間に埃が溜まってしまい、ダニの餌になってしまいダニが繁殖したりする可能性が高くなるから
2.湿気が籠りやすくなりカビが生えやすくなるということです
お客様はせっかく新しい畳を傷つけたり汚したくないを言う気持ちから、このような質問をされます。
スマートフォンの画面に保護フィルムを貼る方は多いと思いますが、その感覚と同じだと思っていらっしゃいます
確かに畳に傷はつきにくくなりますが隙間は存在しそこに塵などが溜まるんです
その埃を餌にする【チリダニ】が繁殖します
そして液体は浸透します。飲み物や介護をされている人やペットの排泄物などは上敷きやカーペットなどでは止めることが出来ず
畳まで浸透します。
そしてその濡れた所は、なかなか乾燥しないのでカビが生えたり時には悪臭を放ち腐ったりしています
その畳を交換や補修は畳屋さんが最も嫌な仕事です。追加料金が発生する事もあります
ですので僕は畳を納品した時に追加で上敷きの注文があった時はしっかりとお客様のご意見を聞きます
上敷きを敷いた時の上記の事などを説明してそれでも欲しいという方にはやむを得ず提供させていただきます
上敷きの使用目的
これは伊藤たたみ店が考える上敷きの使い方なので違う場合があるかもしれません
1.急にお客様が来るときに汚い畳では失礼なので緊急で上敷きを敷く
2.廊下や縁側など板の上にやむを得ず座って頂く時に使う
3.お花見など外で敷きたい時に使う
上敷きは畳と違いコンパクトになるので収納にも困らない利点を生かしてます
それでも畳の上に上敷きを敷く時の注意点
2週間に1回は上敷きを外して掃除や乾燥をさせる
上敷きの上にタンスなど移動が困難な家具は置かない
上敷きに液体をこぼした時は上敷きの下の畳までチェックする
畳職人から
畳を保護したい気持ちはよくわかります。いざとなって時に上敷きを外して畳の上で”おもてなし”したいと考えている方もいます
ですが実際に”いざって時”ってそうそう無く、上敷きを外して畳を見たら汚くなっている事の方が多いと思います。
畳は6畳で数万円せっかくコストがかかてるのに、いざとなったら使えないそれでは意味がありませんね。
数万円の上で生活するというちょっとした贅沢を味わえるのも畳の良さだと思います
畳を新しくしたら上敷きを敷かず畳の上で生活をしてみては。
畳が傷んだのなら畳専門店の伊藤たたみ店がまた綺麗にしてさし上げます