和の世界/素敵な暮らしのステージ 5話
凛としたふいんき、最適の居場所
簡素で凛とした雰囲気は風格を漂わせている
畳の色合わせと調度品との交錯は毅然とした上品さがうかがえる
最適な居場所となり家の主人奥様の心意気が通じる
明るい柔らかな日差しは床の間の置物にも映え
同じく凛とした雰囲気がある
無地の襖は観音開きであるが
そこに隠された意味もあろう
黒塗りの床の間の台座に置き床は素朴な居間を引き立たせる
床の間付きの和室には凛とした雰囲気がある
どっしりした感じの床柱横に伸びた長押
そして障子と襖その下には畳敷き合わせの美しさ
縦と横に巧みに組み合わさった建具
それらが、和室独特の起立性を生み出し、空間の広がりを
作り出していると言っても良いが
どこかに張り詰めた雰囲気が漂ってくるのは
畳が室内の空気をきれいにすると言う効果や音を遮る作用のほか
断熱性や湿度の調整効果を果たしていると言った点にも大きな理由が
床の間に向かって正座してみると和室の優しさに包まれている
といった和みの気持ちにさせてくれるから和室は抱擁力豊かで不思議な居住空間だと言って良さそうだ